血流の改善を証明する症例
鍼やお灸が血流を良くするという話やイメージをよく持たれると思います。
しかし、それを聞いたからといって視覚的にそれが理解できるような材料は少なく、自分で受けて実感するしかありません。
血流が良くなったからどうなるか…は様々ですが、この症例を見て血流改善に鍼灸が一役立てることを知っていただきたいです。

ご高齢の方の内出血
ご自宅で歩行訓練中に転倒
他の症状にて診させて頂いていました。
転倒してからは病院にて骨折はなく痛みも熱感もないことから、ご協力頂きました。

点灸とローラー鍼を使用
上の写真は米粒大のお灸(点灸)
下の写真はローラー鍼(刺さない鍼)
丁度、上下に大きく分かれた内出血でしたので、各々鍼と灸を混ぜずに行いました。

治療直後の状態
大きく変化ということはなく、なんとなく薄くなっているような気がしないでもない、程度です。
即効性というのはないようです。

施術より1週間後
観察の感想と応用について
通常、内出血は外からもしくは全体的にボヤっと黄色くなって治っていくものですが、特に上の点灸の部分は施した真ん中から消えていっています。
下の内出血はローラー鍼を半分だけに走らせてようと思ったのですが、ほぼ全体に当たってしまったようです。
ご高齢であったこともあり、1週間で全ては消え切っていませんが、若い方にはもっと顕著に発現すると思います。
即効性がない分、その部位にはある程度持続的に効果が続いているように感じます。血流を改善することにより冷えを改善するのでもいいですし、摂取した栄養がいきわたるようにしてもよいのではないかと考えています。